念願の自宅を建てるときに地鎮祭をすると思いますが、どういった理由で行うのかをご存知でしょうか?ほとんどの人は家を建てるのは一生に一度ですから地鎮祭についての知識がほとんどなく疑問点が多いと思います。ですが地鎮祭の意味やマナーを知っているのと知らないのとでは、実際に地鎮祭を行うときに差が生まれてしまいます。
そこで今回は地鎮祭の意味と地鎮祭の時の服装やマナーについてお伝えしたいと思います。
目次
家の建設や工事の無事を願う地鎮祭とは?
家を建てるときに工事の無事を願う地鎮祭とは、いったいどういうものなのでしょうか?また地鎮祭はいつごろから始まり、どのような手順で行われるのでしょうか。地鎮祭とはどういったものなのか
、そしてどのような手順で行うのかをお伝えします。
地鎮祭とは?
地鎮祭とは上棟式と竣工式と並ぶ自宅を建てる際に行う建築式典の一つです。地鎮祭には大きく分けて2つの意味合いがあり、一つ目はこれから自宅を建てる予定の土地の神様に土地を利用させてもらう許可を得ることです。そして、二つ目は、自宅が安全に建つように願うことと、自宅の繁栄を祈願するということです。
地鎮祭はいつ始まったのか
地鎮祭は持統天皇5年である691年に行われたのが最初です。この地鎮祭に関する記録が、日本最古の歴史書である日本書紀に記録されており、持統天皇が新たなる都を現在の奈良県の藤原京に建てるときに行いました。
地鎮祭での手順とは?
地鎮祭は以下の手順で行われます。
①修祓(しゅばつ) 土地神様に会う前に身も心もきれいにはらい清めます
②降神(こうしん)土地神さまにこれから建てる土地に来ていただきます。
③献饌(けんせん) 土地神さまにお食事をお供えします。
④祝詞奏上(のりとそうじょう) 土地神さまに工事を知らせ、無事に完成することを祈ります。
⑤四方祓い(しほうばらえ) 家をたてる土地をはらいきよめます。
⑥地鎮の儀(じちんのぎ) かま・くわ・すきで土地に初めて手を入れます。
⑦玉串拝礼(たまぐしほうてん) 玉ぐしをそなえ、お祈りします。
⑧撤饌(てっせん) 土地神さまのお食事をおさげします。
⑨昇神(しょうじん) 土地神さまがおかえりになります。
地鎮祭のとき男性・女性の服装マナーとは?気をつける点
地鎮祭の時にはどのような服装をして出席すればいいのでしょうか?また、どのようなところに気をつければいいのでしょうか?地鎮祭に出席するときの男女別の服装とマナー、そして気をつけるべきことについてお伝えします。
男性の服装
男性の服装はスーツなどの正装が望ましいのですが、必ずしも正装で出席する必要はありません。実際多くの人は、スーツなどの正装ではなくジャケットなどのカジュアルな服装で出席すれば問題ありません。
女性の服装
女性の場合もスーツなどの正装が望ましい服装ではありますが、必ずしも着る必要はありません。カジュアルな服装であれば問題ないのですが、派手すぎる服装や露出が高い服装は式典ということでも
ありますので避けるほうが無難です。
子供の服装
子供の服装は、普段着を着て出席すれば問題ありません。また土がたくさんある場所に行きますので、あまり汚れない服装のほうがいいでしょう。出席する子供が学生で学生服があれば学生服を着て
出席することが望ましいです
服装で気をつける点
地鎮祭を行う時での服装のルールはありません。ですが、だらしない服装などは、参加した人を不快にさせてしまうことがありますので避けた方がいいでしょう。また、スーツを着て出席するときにはネクタイの色を黒と白は避けるようにしてください。
地鎮祭では自宅の安全を祈る式典ですので喜びや
悲しみを表す色ですので避けるほうが無難です。地鎮祭のときは、近所の挨拶回りも重要です。地鎮祭をして、土地神様に自宅の安全と繁栄をお願いしたけれども、地域住民の人にしっかりとあいさつをしておかないと、いろいろとトラブルを起こしてしまったりしてしまいます。そこで、地鎮祭の時のあいさつ回りのタイミングと重要性についてお伝えします。
挨拶回りにはいつ行くの?
地鎮祭が終わった後は、近所のあいさつ回りです。あいさつ回りには、いつ行くのがいいのか気になってしまうかと思いますが、タイミングはその場所によって違います。場所によっては地鎮祭などすべてのことにしきたりがあります。そのようなしきたりがある場所で違うことをしてしまうと近所の人に白い目で見られてしまいますので、建築会社に確認をして、いつ挨拶に行くのがいいのかを確認して下さい。
しきたりがない場所ですと、地鎮祭が終わった後に挨拶に行くようにしてください。時間がたってから挨拶に行くとご近所とあまり関わる気がないのかしら、などと変に勘繰られてしまう原因にもなりかねません。ですので挨拶には、すぐに行くようにして下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最近では、地鎮祭をしないところも増えています。ですが、しなかったことで後々後悔をしても、することはできませんので一生に一度の式典をしてみて自宅の安全と繁栄を
願ってください。
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