みなさんは「山之口 弥五郎どん祭り」をご存知ですか?これは毎年、宮崎県山之口で行われるお祭りですが、少し変わったお祭りなのです。
とても大きな赤いお面の人形を引いて街を歩きます。言葉だけではなかなか伝わりにくいところもありますが、実際に行って体験してみるといいですよ。
弥五郎どん祭りって何だろう!?
この祭りは宮崎県都城市(山之口)で、秋に行われますが、見所としては、御神幸行列になります。
これは強面であるとても大きな人形がドーン!先頭に立ちはだかるものです。このお人形に触れるといいらしですよ!地元の人の立場からは「無病息災を願う町」としてあげる、大イベントのようです。
外にも見所ポイントがあり、「弥五郎どん太鼓」に「神楽の奉納」、そして、「武道大会」が行われます。
(市内の小学校)そして、豚汁を856食分配無料配布します。856という数字は(やごろ)です。弥五郎どんにちなんでいます。
山之口 弥五郎どん祭りの気になる日程は!?
2018年の開催については、11月3日の土曜日となります。この日は文化の日になりますね。場所は「弥五郎どんの館」、「的野正八幡宮周辺」になります。開催時間は、「10:00~15:30」となりますのでお確かめください。
弥五郎と時代背景、そして祭りの由来
・時代背景
「隼人の乱」ってみなさん、ご存じですか?といっても歴史が嫌いな方には分からないと思うところですが、これが、720年におきています。内容はざっと、隼人族が大和朝廷に反乱をおこしたのです。
この時代に隼人族の長である弥五郎どんが南九州を治めていたのです。かなりの犠牲者が出たという情報が残っています。結果的には朝廷が鎮圧する形になりました。多くの犠牲者が出るほど、過酷なものだったのでしょうね。
反乱後、朝廷がアクションを起こします。それは、〈鎮魂のために長であった弥五郎どんを弔うお祭り〉をします。
弥五郎どんをモデルにした人形を先頭の台車にのせました。(御神幸行列)そして、町を歩き回ります。ちょっと奇妙なお祭りですよね。迫力満点の弥五郎どんを見ることができます。地元の方の間では、行列のことを「浜殿下り」と呼んでいます。古く伝わる素晴らしいお祭りになっています。
・人形の特徴
弥五郎どん人形の特徴は正直、ミステリアスで、かつ、怖いですね。天狗のような、鬼のようなイメージで、赤いお面です。体部分は竹を使い、編んでいます。その上から、着物を着ています。(麻素材)
高さは4mもあるビッグドールです。重さは120㎏にもなります。実際に見たら圧倒されること間違いないでしょう。
・人形の利益
気になるのが、ご利益だと思いますが、人形に触れるという条件で、〈無病息災にご利益がある〉という効果があります。隼人の乱が終わり、宇佐地方が「弥五郎どんの首」を持ってかえったのですが、その後、宇佐地方で最悪な事態が起こり、作物不作や、疫病が流行り出したのです。
隼人の乱によって出た、多くの犠牲者の呪いや祟りではないか、と噂されるようになります。
朝廷は犠牲者の魂を鎮めようと祭りをします。その経緯から、このご利益に繋がっていきます。ちなみに、宇佐地方とは、今の大分を指します。
アクセス方法
お祭りは楽しいものですよね。そのお祭りの時代背景を知ると、さらに楽しくなりますし、お祭りじたいが深いものになって、充実した空間を感じることが出来ると思います。
しかし、楽しみにとらわれて事故に合っては全てが台無しになってしまいます。ここで、アクセス情報を載せて起きますので、事前の計画をして、お祭りを安全で安心なものにしてみてください。
〈宮崎より→山之口町 国道269号線経由・車で60分 JR日豊本線経由・45分~60分 宮崎ブーゲンビリア空港より→山之口町 国道269号線経由・車で55分 山之口駅→弥五郎どんの館 国道269号線車で5分〉
まとめ
秋を楽しむためにも、このお祭りを体感してみましょう。歴史深いお祭りを経験して、みなさんの想い出の1ページにしてみてはいかがでしょうか。
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