山の景色が赤や黄色に染まり紅葉シーズンで秋を感じる11月の上旬には、暦のうえでは少しずつ冬に近づいています。二十四節気「立冬」は毎年11月7日頃、または11月7日から次の節気である「小雪」までの期間をいいます。ちなみに2018年の立冬は11月7日です。今回は、立冬の意味や由来、食べ物について説明します。
目次
2018年の立冬(りっとう)はいつ?
二十四節気の第19番目である「立冬」は、いつなのかというと先ほど述べましたが、2018年は11月7日です。ちなみに11月7日(水)から11月22日(木)までをいいます。その年により、11月7日あるいは11月8日だったりします。
立春、立夏、立秋、立冬を四立(しりゅう)と言われており、季節の節目とされています。二十四節気のそれぞれを三つにわけた初侯、次侯、末侯の「七十二候(しちじゅうにこう)」ですと、立冬の時期に七十二候は三つあります。
・初候 (11/7~11) 山茶始開(つばきはじめてひらく)
山茶花(さざんか)が咲き始めるときを示しています。「山茶」のことを「つばき」と読んでますが、ここでは「さざんか」のことをいいます。
・次候(11/12~16) 地始凍(ちはじめておこる)
大地が凍り始めるときを示しています。霜柱ができ始める頃で、空気中の水蒸気が凍ってできる霜とは違います。霜柱とは、地中の水分が地表にしみだし凍結してできる細い氷の柱の集まりをいいます。
・末候(11/17?21) 金盞香(きんせんこうばし)
水仙の花が咲き、香りが漂うときを示しています。金盞とは金色の盃をいいますが、スイセンの別名でもあります。
立冬(りっとう)の意味や由来について
この立冬(りっとう)とは、冬を感じる日という意味ですが、実際の季節とはズレを感じますよね。日本の暦は、中国の影響が大きいです。由来ですが、古代中国の黄河流域の寒い地域で作られたものなのです。日本とは気候の違いがあるため、このような差を生んだとされています。この立冬は、暦便覧では「冬の気立ち始めていよいよ冷ゆれば也」と記されており「初めて冬の気配が感じられる季節」という意味があります。
この立冬とは、冬の始まりを意味するので四季を大切にする日本人にとって大切な暦であります。
立冬(りっとう)の時期の食べ物って何があるの?
冬至にはかぼちゃを食べるなど決まった食事をする日とされていますが、立冬には決まった時期の食べ物はありません。冬瓜(とうがん)を食べることを習慣にしている地域もあるようです。冬瓜は夏が旬の野菜です。冬瓜は丸ごと保存すれば冬までもつといったことから名前がついたようです。
中国には、立冬には栄養を補給しようといった意味のことわざ があるようです。寒暖差が激しい時期でもあり、季節の食べ物で健康を維持しようと いった習慣があります。暖かい飲み物を飲んだり温野菜を食べたりして、身体を温めて 冬の準備をしましょうという意味なのでしょう。立冬になったら、体調を崩さないようにしたいですね。
ねぎ、にんにく、かぼちゃ、しょうがなどいった身体を温める食材をうまくとりいれた食事をするといいです。
立冬(りっとう)のころに食べる美味しいもの
立冬(りっとう)の時期に旬とされる食材ですが、
[魚介類]
・鮭(さけ)
・いくら
・牡蠣(かき)など
・鯖(さば)
鯖は身にたくさん脂がのっているので、刺身にしても焼いて食べても美味しいです。難点があり鯖の内蔵にある酵素が強いので、獲ったあとが傷みやすいです。
[野菜]
・南瓜(かぼちゃ)
・銀杏(ぎんなん)
・椎茸(しいたけ)など
・牛蒡(ごぼう)
ごぼうは、薬草として平安時代に中国から伝来したといわれています。食用とされたのは江戸時代後期から明治時代にかけてです。旬の時期のごぼうは、きんぴらやかき揚げにして食べると美味しいでしょう。他の食材と一緒に鍋料理で、身体を温めるといいですね。また飲み物は、お茶を発酵させたものがいいです。ほうじ茶、紅茶、中国茶など色が茶色のお茶は発酵しています。
まとめ
立冬とは二十四節気の第19番めであり、2018年11/7~11/22の期間をいいます。4年間に一度のうるう年の影響もあって、8日からだったりします。中国の影響もあり、日本の暦は実際の季節とは異なりますが季節の節目とされております。立冬には決まった食べ物はありませんが、旬の野菜や魚介類を食べましょう。
体調を崩さないように、鍋料理などで身体を温める食材を食べて冬支度しましょう。立冬の時期に、ぜひこの記事を参考にしてください。
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