妊娠初期は、妊娠に気付いてとても嬉しい半面、自分の身体に起こる様々な変化に戸惑う時期でもありますよね。初めての妊娠だと分からないことがたくさん。妊娠中は絶対安静にしないといけないの?とか、どうやって過ごすのが良いの?と思いますよね。
そこで今回は、妊娠初期に安静が必要な理由や、正しい過ごし方について紹介したいと思います。
目次
妊娠初期とは?どんな状態?
・妊娠初期とは?いつからいつまで?
妊娠初期とは、妊娠2ヶ月~4ヶ月(妊娠4週?妊娠15週)までの期間のことです。妊娠7週頃になると、胎児の身体の器官が形成され始め、まだ赤ちゃんの大きさは1㎝程です。個人差がありますが、早い場合は妊娠5週頃からつわりが始まったり、月経が止まるなどして妊娠に気付く人もいます。
>>妊娠後期の過ごし方、出産までに注意することについてはコチラ
妊娠初期に現れる症状は?つわり等の様々な体調の変化が起こる!
・つわり、匂いつわり
食欲がない、食べ物の好みが変わる、食べ物に関わることすら気持ち悪くて料理をするのも苦痛になる、匂いに敏感になり今まで良い匂いだと感じていた香りが気持ち悪くなる等…つわりには食の変化だけでなく、匂いに対してもつわりの症状が現れる場合があります。また、食べ物のつわりは食欲不振になるだけでなく、とにかく何か食べ物を口にしていないと気分が悪くなる「食べづわり」もあります。
つわりが気持ち悪い場合の対処法についても書いています。
>>つわりの気持ち悪いが続く場合の対処法について
・下腹部の張り(腹部膨満感)、胸が張る
下腹部が張って不快感を感じたり、生理がくる時のように胸が張ったりすることもあります。便秘でもないし食べ過ぎてもいないのにずっと下腹部が張っている。何だか身体の調子が良くないな?といった感じがします。
・口が渇く
やたら口が渇いて、飲み物を口にしていないと気持ちが悪いと感じる人もいます。飲んでも飲んでも渇くので、とても口の中が不快…という状態が数日間続きます。胎児が成長していくためには水分が必要です。赤ちゃんがママの水分をたくさん吸収していってしまうのかもしれませんね。
・身体がだるい、ボーッとする、眠い
妊娠初期には、頭が回らない、ぼーっとする、やたら眠いといった症状が現れることもあります。休みの日ならまだいいですが、仕事中に眠くなると困りますよね。特に運転中は気を付けて下さい。体調に変化を感じたら無理をせず休憩をとるようにしましょう。
・その他の妊娠初期の症状
基礎体温が高くなるため微熱っぽく感じたり、腰が重い、頻尿になる、便秘になると感じる人もいるようです。
妊娠初期の過ごし方は、暇でも絶対安静が重要!
・できるだけ安静に過ごす
妊娠中の身体は、いつもとは違う状態です。今まで難なくこなせていたから大丈夫!と思っていても、知らないうちに身体に負担がかかっているかもしれません。特に仕事のやり方には注意が必要です。ハードにこなそうとせず、少しセーブすることを心がけましょう。
責任感の強い女性は特に、妊娠したからって甘えてはいられない!やらないといけない!と思ってしまうかもしれませんが、今は自分や赤ちゃんの身体を最優先に考えて行動する時期です。全く甘えではありませんから、家族やパートナーに協力してもらって身体的にも精神的にも楽に過ごしましょう。
・無理をしない!ストレスを溜めないようにする
ママのストレスが胎児に与える影響は大きく、早産や切迫早産の原因となってしまう場合があります。仕事や家事等これまでのストレスに加えて、妊娠すると、子育てへの不安、自分の体調不良や体型の変化への不安、行動が制限されることへの不安等…様々なストレスが増えます。パートナーの協力を求めて、仕事も家事も頑張り過ぎないようにしましょう。
妊娠初期は、どんなものを食べたらいいの?
妊娠初期におすすめの栄養素や食べ物を紹介します
・葉酸(ほうれん草、アボガド、アスパラガス、納豆、レバー、いちご、バナナ、オレンジ)
葉酸は貧血を防止したり、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを減らすことができるといわれています。しかし、葉酸は加熱調理によって栄養が損なわれやすいため、効率良く摂取するにはサプリメントを利用するのがおすすめです。
妊娠初期の妊婦さんに葉酸の摂取が重要な理由についてもブログ書いてます。こちらも、ご参考ください。
>>妊娠初期の妊婦さんに葉酸が必要な理由について
・鉄分(ほうれん草、小松菜、切り干し大根、しじみ、あさり、マグロ、カツオ、納豆、レバー)
胎児にたくさん血液を届けるために、鉄分を積極的に摂取すると良いでしょう。ビタミンCを一緒に摂取すると鉄の吸収率が上がります。
・ビタミンC(パセリ、キャベツ、ブロッコリー、さつまいも、じゃがいも、レモン、いちご、オレンジ)
ビタミンCには鉄の吸収率を高めるだけでなく免疫力向上の効果もあります。
・たんぱく質(肉類、魚類、卵、豆製品、乳製品)
たんぱく質は肌や血液など胎児の身体をつくる元となります。
・カルシウム(小松菜、ブロッコリー、モロヘイヤ、切り干し大根、ししゃも、牛乳・ヨーグルト・チーズ等の乳製品、納豆・木綿豆腐・厚揚げ等の大豆製品)
カルシウムは胎児の骨格をつくるために必要となる重要な栄養素です。
妊娠中に食べたほうが良いものVS注意が必要な食べ物についてもブログ書いてます。
>>妊娠中の食事について
妊娠中に注意することとは?
以下の行為は胎児の健康な発育を阻害する恐れがあります。妊娠初期のみに限らず、妊娠中には控えるようにしましょう。
・アルコールやタバコを控える
妊娠中にアルコールを摂取すると流産や胎児性アルコール症候群の危険性が高くなります。また、タバコは早産や流産、胎児の低体重や先天異常の原因となります。そのため妊娠中は、アルコールやタバコ等の摂取は控えるようにしましょう。
・感染症を防ぐ(生肉は絶対に食べないで!加熱処理されていない食べ物には注意が必要!)
〇生肉は食べてはいけない
生肉にはリステリア菌やトキソプラズマ等の細菌が生息している場合があり、感染すると早産や流産の原因となったり、赤ちゃんに障害が残る可能性があります。生肉はもちろん、生ハム等の加熱処理がしっかりとされていない食品は妊娠中には絶対に食べないようにして下さい。
〇加熱殺菌されていないナチュラルチーズは食べない
カマンベールチーズやブルーチーズ、ウォッシュチーズ等の加熱殺菌がされてないナチュラルチーズにもリステリア菌が含まれています。加熱殺菌されているプロセスチーズは食べても問題ありません。
〇刺身(生魚)の摂取にも注意が必要
生魚にも食中毒を引き起こす細菌が生息している場合があります。妊娠中に感染すると特に症状が重くなる危険性があります。生魚を食べる場合は、鮮度が良く信頼できるものを選んで食べるようにしましょう。
まとめ
初めての妊娠で分からない事ばかりだととても不安ですが、妊娠初期の正しい過ごし方を知ると、少しは安心しますよね。感染症には十分に注意し、無理のない範囲で、妊娠中におすすめの過ごし方や食事を取り入れてみて下さいね
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