幼稚園と保育園ってどこが違うの?学力に差が出るって本当…?親としては、子供によりよい環境を与えてあげたいと思うのは当然ですよね。ママが働いている場合は特に、幼稚園や保育園では多くの時間を過ごすこととなります。
幼稚園や保育園のそれぞれの特徴を理解し、自分の子供と自分たちのライフスタイルにぴったりの、安心して通わせることができる施設を選びたいですよね。今回は、幼稚園と保育園の違いや、幼稚園と保育園での気になる学力の差についてまとめました。
保育園の見学はいつからが最適?についてもブログで書いてます。ご参考ください。
>>保育園の見学はいつからが最適?見学のポイント
目次
幼稚園と保育園の違いとは?「幼稚園について」
・幼稚園とは?
幼稚園は文部科学省の管轄で、「義務教育及びその後の教育の基礎を培うもの」と位置付けられており、幼稚園教諭免許を持った者が教育を行います。3歳もしくは4歳からの入園となり、一般的に2~3年の通園となります。小学校就学の準備や、「生きる力の基礎」を育てることを目的としており、幼稚園では教育を行うことがベースとなります。
・幼稚園に入れたからといって学力が必ず上がる訳ではない
幼稚園では、ひらがなの読み書きや計算などの教育が取り入れられています。しかしこれは、一部の大学進学に対応するための特殊な幼稚園を除いては、学力アップが目的ではなく、小学校に就学した際や日常生活に支障をきたさないよう、サポートを行うことを目的として行われています。
幼稚園と保育園の違いとは?「保育園について」
・保育園とは?
保育園は厚生労働省の管轄で、保育士免許を持った者が保育を行います。園によって様々ですが、0歳~5歳の間で子供を入園をさせることができます。保育園は「保育を必要とする子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設」であるとされています。つまり保育園は、教育を行うことが目的ではなく、就労や就学等によって「保育ができない」両親に代わって子供を保育を行う施設です。
・「保育園=遊びばかり」というのは昔の話
現代の保育園では「幼保一元化」が進んでいます。そのため、遊んでご飯を食べて昼寝をするだけという昔ながらの保育園は少なくなってきており、ひらがな、計算、英語など幼稚園と同じようなカリキュラムを組んでいる保育園も増えてきています。それぞれの保育園によって教育の内容は様々ですが、現在では多くの保育園で教育が取り入れているのです。
幼稚園と保育園、将来的に学力の差ってでるの?認定こども園とは?
・学力の差は幼稚園や保育園で決まる訳ではなく、家庭内での育児方針が重要
保育園でも幼稚園でも、将来的に学力の差が出ることはないといわれています。また、現在は幼保一体化の考えによって、幼稚園と保育園の保育内容に大きな差はなくなってきています。確かに幼稚園では教育が基本となりますが、保育園に通っていたからといって勉強が苦手になる訳ではありません。
幼児期の子供の学力は、家庭での大人との関わり方や、家庭内での環境の影響の方が大きいとも考えられています。幼稚園に通っている子供と比べて、保育園だと出遅れてしまうのでは…と、心配になるご両親も多いかと思いますが、子供の健やかな成長にとって、周囲と同じことをしたり、義務教育前に学習をすることは必須ではありません。
それよりも、自分の子供には何を大切にして育てたいのか、家庭内でしっかりと方針を立てておくことが重要となります。幼稚園でも保育園でも、子供は遊びを通して、自らの力で、生きていく上で必要なことをどんどん吸収していきます。
・大切なのは学習だけではなく、様々な経験を積むこと
運動して身体を強くする、たくさん遊んで自然と触れ合う、友達や先生など様々な人と触れ合う、そして、社会性を学ぶ…。遊びから様々なことを経験することは、子供の成長に欠かせないものです。自宅で母親と接する時間が短くなってしまう保育園児も、保育園での集団生活から、家庭では学ぶことができない様々な経験を習得することができます。
・保育園の児童の方が自分の意見をはっきりと言える印象が強いという先生も…
保育園では、幼稚園よりも長い時間集団生活を過ごす分、友達同士のトラブルに遭遇したり、年代の違う子供と関わったりという機会が多くなります。また、親に頼らずに自分でできることは自分でするということも保育園では教えられます。
そういったことからか、友達とのいざこざで自分の意見がはっきり言えたり、身支度が早くできたりということが保育園の子供の方が多い印象だと答える先生もいるようです。もちろん、全ての保育園の子供が当てはまるわけではありませんが、長い集団生活は子供にとって受ける影響は大きいと考えられます。
・認定こども園とは?働く親も選択肢は様々
認定こども園とは、内閣府の管轄で、幼稚園と保育園両方の機能を併せもった施設です。昔は「働く親は保育園」「専業主婦なら幼稚園」といったイメージが強かったですが、現代は幼保一体化が進み、子供を預ける施設の候補が広がりました。見学や説明会を通して、数ある幼稚園や保育園の中から、それぞれの家庭の仕事や生活のリズムに合う施設、子供の個性に合い、子供が楽しんで通うことができる施設を選びましょう。
まとめ
近年では共働きの家庭が増え、幼保一体化の動きが広まったことにより、幼稚園でも保育園でも保育内容に差がないようになってきました。子供の学力については、単に幼稚園や保育園での生活が重要なのではなく、家庭内での育児の方針や、子供自身のモチベーションや努力がポイントとなってくるようです。
どこに預けても、子供がのびのびと過ごせ、遊びを通して様々なことを経験することができれば、子供は生きていくために大切なことをたくさん学ぶことができるでしょう。
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