おむつ交換は赤ちゃんのお世話の基本ですよね。でも、おむつの交換のタイミングや装着方法って意外と難しいし、やり方はこれで合っているのかな…?と、不安に感じることってありませんか?
そこで今回は、赤ちゃんのおむつの替え方について、交換のタイミングや手順、おむつ交換の際にチェックするポイントなどをまとめました。
目次
赤ちゃんの「おむつ替え」タイミングとは?
・おむつのおしっこサインの色が変わったら
メーカーによって違いがあるかもしれませんが、おむつに黄色いラインが入っていますよね。それが水色に変わったら、赤ちゃんがおしっこをしたサインです。赤ちゃんの肌は敏感です。ムレたおむつのまま放置していると、おむつかぶれを起こしたり、グズったりする原因になります。こまめに取り替えてあげて赤ちゃんが快適に過ごせるようにしましょう。
・うんちの匂いがした時!
おむつにサインが出るのはおしっこの時だけです。うんちをしても泣かない赤ちゃんもいますので、時々お尻の辺りの匂いを嗅いだり、おむつの中を覗いてチェックしましょう。新生児期は特にうんちの回数が多いです。新しいおむつに替えたばかりなのに直後にまたうんちをしたり、おむつ交換中にうんちが出てくることも結構あります。
新生児はあまり動かないので油断しがちですが、新生児のうんちは水っぽくモレやすいです。うんちのチェックはこまめに行いましょう!
・授乳の前後
おむつが汚れていて気持ちが悪いと、グズってなかなか母乳やミルクを飲んでくれないことがあります。また、授乳後はお腹がいっぱいになった刺激で排便する赤ちゃんが多いです。授乳前後にもおむつチェックを行いましょう。
・お昼寝の前後
赤ちゃんが快適にお昼寝ができるように、お昼寝前にもおむつをチェックしましょう。赤ちゃんは、寝ている間にたくさんおしっこをすることがあります。お昼寝中におしっこが漏れて衣類や寝具を汚してしまうかもしれませんので、新しいおむつに替えてから寝かせると安心です。赤ちゃんがお昼寝から起きた後にもおむつのチェックを行いましょう。
・おむつを触ってみる
おむつがたくさんおしっこを吸収すると、おむつが硬くなってパンパンになります。服を着ていておしっこサインが見えない場合は、おむつを触って硬さを確かめてみましょう。おむつがパンパンの状態でまたおしっこやうんちをしてしまうと、当然モレやすいです。早く取り替えてあげましょう!
赤ちゃんの「おむつ替え」回数・頻度はどれぐらい?
・新生児の1日のおしっこやうんちの回数と、1日に必要なおむつ交換の回数とは?
生まれたばかりの赤ちゃんは膀胱にたくさんおしっこをためることができないので、1日10回?20回くらいおしっこをします。うんちは1日4回?8回くらいするのが一般的ですが、授乳の度にうんちをする赤ちゃんも珍しくありません。
生後1、2ヶ月くらいまでは、おむつ交換の回数は1日に10回ほど必要になってきます。生後半年もすると、おむつ交換の回数は減り1日6?8回くらいになります。
・うんちの回数が少なくても大丈夫?便秘の判断は?
うんちの回数が少ない時は母乳不足も考えられますが、機嫌がよく、元気で体重も増えているなら心配ないでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんのうんちは水っぽいですが、下痢という訳ではありません。成長するにつれて消化機能が発達し、うんちに硬さがでて、徐々に回数も減っていきます。
この時に、急にうんちの回数が減り便秘なのでは…?と心配になるママもいますが、成長とともに排便の回数が減るのは普通のことです。赤ちゃんの消化機能が発達してきた証拠です。
また、排便のリズムには個人差があります。3、4日おきに1回の排便でも、うんちがスムーズに出ていて赤ちゃんの機嫌も良さそうであれば、便秘ではなくそれがその赤ちゃんの排便のペースだと考えられます。個人差が大きいので、うんちの回数は目安として考えて下さいね。
赤ちゃんの「おむつ替え」:テープタイプの替え方
テープタイプのおむつは、生後〇ヶ月までの赤ちゃんに使用する!と特に決まりがあるわけではありませんが、まだ寝返りのできない新生児期?生後4ヶ月くらいまでの赤ちゃんに使いやすいおむつです。ウエスト部分に付いているテープを貼って装着させ、テープを貼る位置によって赤ちゃんに合わせたサイズに調節することができます。
テープタイプのおむつの装着手順
①新しいおむつを準備する
新しいおむつと、うんちの場合はおしりふきも準備します。そして、おむつ交換がしやすいように赤ちゃんの服をめくっておきます。
②新しいおむつをお尻の下に敷く
まだ汚れたおむつは開けません。まずは、赤ちゃんの両足を持って、赤ちゃんのおしりの下に新しいおむつを敷きます。(テープが付いている方が背中側です)女の子は背中側を深めに差し込み、男の子は前側を深めにするとモレにくいです。
③ギャザーを立たせる、おむつが綺麗に敷けているかチェックする
ギャザーをしっかり立てておきます。おむつが折れ曲がったまま赤ちゃんの肌に当たっていると不快です。背中側は見にくいですが、テープをとめる前に綺麗に敷けているかしっかりチェックしておきましょう。
④汚れたおむつを外す
汚れたおむつを外します。(うんちの場合はこの時におしりふきでお尻を拭いてあげましょう)汚れたおむつを開けた瞬間に、赤ちゃんがおしっこやうんちをすることがあります。衣類や新しいおむつを汚してしまわないように、おむつを外す時は慎重に、かつ手際よく行いましょう!
⑤テープをとめる
お腹側におむつを当て、ウエストのテープを左右対称に貼ります。お腹周りは指一本入るくらいの緩さが丁度良いです。男の子の場合、モレ防止のためにおちんちんは下向きにしましょう。
⑥ギャザーを外側に出す→衣類を整えたら装着完了
ギャザーが内側に入り込んでいるとおしっこやうんちがモレやすいです。両足くるっと一周、全てギャザーが外側に出ているか確認しましょう。最後に赤ちゃんの衣類を整えたらおむつ交換完了です。おむつの湿気で衣類が濡れていたら、服も着替えさせてあげましょう。
赤ちゃんの「おむつ替え」:パンツタイプの替え方
パンツタイプのおむつはいつから履かせるの?
パンツタイプのおむつは、寝返りやハイハイができるようになった赤ちゃんに使用します。ウエスト部分のゴムが身体にフィットするので、動いても隙間ができにくくモレにくいです。しかし、寝返りができるようになったから必ずパンツタイプのおむつに切り替えないとダメ!ということはありません。
昼間によく動く子は、昼間はパンツタイプで夜はテープタイプ!、寝る前に愚図ってよく動く子は、夜はパンツタイプで昼間はテープ!といった感じで使い分けてもオッケーです。
パンツタイプのおむつの装着手順(寝ながら履かせる場合)
①赤ちゃんを仰向けにし、新しいおむつに足を通す
赤ちゃんを仰向けに寝かせ、おむつ交換しやすいように服をめくっておきます。赤ちゃんの足を新しいおむつに通します。(足を通す部分にママの手を通しておき、赤ちゃんの足を捕まえる(むかえにいく)ような感じで赤ちゃんの足を通させるとスムーズです。)
②汚れたおむつを外す
新しいおむつは、赤ちゃんの膝くらいまで通っている状態です。汚れたおむつを外します。(うんちの場合は、この時おしりふきで拭いてあげましょう。)
③おむつを引き上げる
この間に赤ちゃんがおしっこやうんちをしてしまうかもしれないので、素早くおむつを引き上げます。(一旦おむつを太もも辺りまで引き上げ、その後さらにウエストまで引き上げておしりをすっぽり覆います。)赤ちゃんの両足を持ってお尻を浮かせ、手際よく引き上げましょう。
④おむつや衣類を整える
太もものギャザーは内側に入っていないか?ウエスト部分はおむつが折れ込んでいないか?チェックしましょう。衣類を整えたらおむつ交換完了です。
パンツタイプのおむつの装着手順(立って履かせる場合)
①つかまり立ちさせる
赤ちゃんにつかまり立ちさせ、新しいおむつを両手で広げて赤ちゃんの足を片足ずつ通します。赤ちゃんのバランスが不安定な場合は身体を支えてあげて、赤ちゃんが転倒しないように気を付けましょう。
②汚れたおむつを外し、新しいおむつを引き上げる
両足に新しいおむつが通ったら、汚れたおむつを外します。(新しいおむつに足を通す前に、汚れたおむつを外しておいてもオッケーです)新しいおむつをウエスト部分までしっかり引き上げます。
③おむつを整える
太もものギャザーは内側に入っていないか、ウエスト部分はおむつが折れ込んでいないか、背中側もしっかりチェックしましょう。
おむつ替えのとき「拭き方」について
おむつ交換時のお尻の拭き方
まずは、汚れの少ない部分を拭いてから、汚れが多い部分を拭くようにすると汚れが広がりにくいです。女の子の場合は、前から後ろに向かって拭くようにします。汚れが残っていると皮膚トラブルの原因となりますので、お尻の割れ目も綺麗に拭いて清潔にしましょう。
・優しく拭いてあげる
赤ちゃんの肌は薄く傷付きやすいです。こすらないように優しく拭いてあげるようにしましょう。ポンポンとたたくように手際よく拭くと、赤ちゃんの肌への負担が少ないです。
・おしっこの場合もお尻を拭くの?
おしっこの場合は拭かなくてもいいと指導する産院が多いようです。しかし、赤ちゃんによっては、おしっこが肌への刺激となり肌トラブルを引き起こすこともあります。赤ちゃんの肌の状態を見ながら、必要に応じて拭くようにしましょう。清潔に保つためといっても拭き過ぎるのはNGです。何度も強い力で拭いてしまうと、摩擦が負担となって赤ちゃんの肌にダメージを与えてしまいます。
おむつ替えのときにすること
・うんちを観察する
うんちは赤ちゃんの健康状態を知るための大切なバロメーターです。回数、色、量、硬さなど、普段と違う点はないか観察しましょう。うんちの状態から重大な病気が分かることもあります。いつもと違う点がある場合は、機嫌が悪い、母乳やミルクの飲みが悪いなど他にも症状がないかあわせて確認しましょう。うんちの色は、母子健康手帳の「便色カード」を参考にして下さい。
・股の開き具合をチェックする
赤ちゃんはいつも足が曲がった状態ですよね。赤ちゃんにとって自然で楽な足の姿勢は「M字型」なんです。無理に両足を伸ばすように締め付けたり、足の自由な動きを妨げたりしまうと、股関節を脱臼してしまうことがあります。股関節脱臼は足の付け根の関節がはずれる病気です。
正常な骨の成長や歩行の発達を阻害しないためにも、おむつ交換時に股関節の動きや開き具合をチェックすると良いでしょう。また、おむつの当て方にも気を付けるようにしましょう。
・スキンシップを大切に
おむつ交換時には、赤ちゃんとのスキンシップを大切にしましょう。新生児のうちは、赤ちゃんはまだパパやママのことが分かりません。話しかけてもあまり反応しないかもしれませんが、笑顔で話しかけてあげてコミュニケーションをとりましょう。そうすれば徐々に、赤ちゃんは愛情を感じて安心したり、パパやママとの信頼関係が深まっていきます。
無言、無表情では赤ちゃんがびっくりします。「おしり綺麗にしよっか?」と声をかけてから取りかかるようにしたり、「さっぱりしたね」「綺麗になって良かったね」等とたくさん話しかけてあげましょう。
おむつは、どれぐらいで卒業するの?
・おむつ卒業の時期はいつ?
2、3歳頃になると、おむつがはずれてくる子が多くなってきます。少しずつできるようになりますので、焦らずにその子のペースにあわせて、様子を見ながら手を貸してあげるようにしましょう。教えては褒めを繰り返し、失敗しても優しくフォローしてあげれば、いつの間にかできるようになりますよ。
まとめ
おむつ交換の手順は、必ずこのやり方で!と決まりがある訳ではありません。赤ちゃんやママに合うやりやすい方法で行って下さいね。もしも迷ったり、困ったりした場合は、今回紹介した方法を参考にして頂ければ幸いです。
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