赤ちゃんがむず痒そうにしていたら、それは歯が生え始める兆候です。赤ちゃんの歯が生えてきたら、歯磨きを開始しましょう。乳歯が虫歯になってしまった場合、食べ物がうまく噛めなくなったり、顎の発達や発音に影響を与えたり、永久歯の歯並びが悪くなってしまうことがあります。
赤ちゃんは自分で口の中をケアすることができません。そのため、パパやママが、虫歯にならないように赤ちゃんの歯を守ってあげることが大切です。
今回は、歯の生え始め時期?乳歯が全て生えそう時期までの歯磨き方法と、子どもの口内ケアのポイントを紹介します。
目次
赤ちゃんの歯が生える時期は?歯みがきはいつから必要?
・赤ちゃんの歯が生える時期と順番について
赤ちゃんの歯は、生後7?8ヶ月ごろに下の前歯2本が生え始めます。そして次に、上の前歯が2本生えます。ただし、歯の生え方には個人差があります。もっと早い時期に生え始める子もいれば、1歳ごろにならないと生えない子もいますし、上の前歯から生えることもあります。
乳歯は上下10歯ずつあり、2歳半?3歳ごろまでに合計20歯生えそろいます。
・赤ちゃんの歯磨きはいつから始めるの?
歯が1本でも生え始めたら、虫歯予防のために歯磨きを開始します。ガーゼや綿棒で歯の汚れを拭き取ってあげることから始めて、慣れてきたら乳幼児用の歯ブラシで磨きます。デリケートな部分なので赤ちゃんが嫌がるかもしれませんが、まずは口の中に触れることに慣れさせましょう。
慣れるまでは無理をせず、赤ちゃんの機嫌が良い時を見計らってケアをします。そして徐々に、朝・昼・晩1日3回(毎食後)「食べたら磨く」ことを習慣付けていきます。
・歯が生える前でも赤ちゃんの口内ケアは必要?
まだ歯が生えていない、離乳食も与えていない時期(生後6ヶ月ごろまで)であっても、口内を清潔に保つ習慣を付けておくことは大切です。歯が生え始める前から口の中に触れることに慣れさせておくと、歯みがきがスムーズに取り組めます。授乳後に白湯を飲ませたり、水で濡らしたガーゼや滅菌シートなどで、口の中を軽く拭いてあげるだけで十分です。
赤ちゃんの歯が生え始めたときのケア方法!歯みがきのやり方
歯が生え始める(生後7、8ヶ月ごろ)
下の前歯2本が生え始めます。
・歯磨きの方法
水に濡らしたガーゼや綿棒で歯の表面をぬぐうようにし、唇をめくって、カスが溜まっていたら拭き取ります。
・食習慣と口内ケアのポイント
歯が生え始める時期は、歯ぐきがやわらかく傷付きやすいため、やさしく拭いてあげましょう。離乳食を与えた後は、白湯を飲ませて食べ物のカスを流します。
前歯が成長する(生後10ヶ月前後)
前歯が歯ぐきからしっかりと生え出てきたら、ガーゼや綿棒で拭き取るだけでなく、乳幼児用の歯ブラシを使用しても良いです。まずは歯ブラシに慣れさせるため、歯ブラシを持たせたり、歯ブラシを口に当てたりしてあげることから始めましょう。
上下の前歯が生えそろう(1歳ごろ)
前歯が上下4本ずつ、合計8歯生えそろいます。
・歯磨きの方法
子どもの頭を膝にのせて、仰向けに寝かせた状態で歯を磨いてあげます。
(歯ブラシは乳幼児用の小さくてやわらかいものを使用します)
・食習慣と口内ケアのポイント
食べる量が増えたり、食べられる食材の幅が広がり、歯と歯の間に食べカスが挟まりやすくなります。寝る前の歯磨きを習慣付けるようにしましょう。また、食事やおやつは時間を決め、ダラダラ食べさせないようにします。
この頃になると自我が芽生え、自分でやりたがることもありますが、まだ上手に磨いたり、口ゆすぎをすることができません。パパやママが仕上げ磨きをして、口の中のカスは綺麗に拭き取ってあげて下さい。
奥歯が生え始める(1歳半ごろ)
第1乳臼歯が生え始めます。
・歯磨きの方法
歯ブラシに興味をもち始めたら、自分で磨く練習をさせましょう。ただし、上手に磨くことができるまでは、必ずパパやママが仕上げ磨きをしてあげて下さい。
・ケアのポイント
奥歯には食べ物のカスが詰まりやすいため、念入りに磨きましょう。前歯の付け根など細かい部分も忘れずに。食後は歯ブラシを持たせるようにして、毎食後、歯を磨く習慣が身につくようにしましょう。
奥歯が生えそろう(2歳半ごろ)
2歳半~3歳ごろにかけて、第2乳臼歯が生え始め乳歯20歯が生えそろいます。
・2歳児の歯磨きのポイント
イヤイヤ期を迎えた2歳ごろの子どもは、歯磨きを嫌がっ泣いたり、逃げ回ったりしてパパやママを困らせることも少なくありません。機嫌が良い時に歯磨きの大切さを教えてあげたり、大好きなキャラクターの歯ブラシを使用するなどして、根気よく歯磨きへの興味をもたせる工夫をしてみましょう。
子どもが喜ぶ甘いフレーバーの歯磨きジェルを使用しても良いですね。
自分で磨くのもイヤ!パパやママに磨いてもらうのもイヤ!と、どうしても嫌がる場合は、あやしながら、抑えて磨いてあげるしかありませんね。焦らずに、徐々に慣れさせていきましょう。
・口をゆすぐのは何歳からできるの?
2歳ごろになると「ブクブクうがい」や「ガラガラうがい」ができるようになります。パパやママが見本を見せながら「ぐちゅぐちゅぺっ」と、口ゆすぎのやり方を少しずつ教えてあげましょう。
子どもが歯磨きを嫌がる場合の対処法とは?
・嫌がったらやめる、手際よく磨く
歯磨きは不快だからイヤ!という気持ちが根付いてしまわないように、なるべく手際よく行います。おもちゃで気をそらしたりして、できるだけ泣かせない工夫を取り入れましょう。
・優しく声かけしながら触れる
いきなり口の中を触れられると、赤ちゃんはびっくりして泣いてしまいます。「お口の中綺麗にしようね」とやさしく声をかけながら磨いてあげましょう。言葉が分からなくても、歯磨きの必要性を説明しながら磨いてあげることは大切です。赤ちゃんの恐怖心を少しでも和らげてあげましょう。
・パパやママの歯磨きを見せる、家族と一緒に歯磨きする
パパやママ、兄弟たちの歯磨きする姿を見せたり、みんなで一緒に歯磨きをするようにします。そうすると子どもは「楽しそう!」「自分も加わりたい!」という気持ちになります。
・上手にできたら褒める
大好きなパパやママに褒められたら、子どもはとても喜びます。叱ったり、教えてあげることも大事ですが、上手にできたら褒めてあげることも忘れずに。褒めらるのが嬉しくて、張り切って歯磨きするようになる子もいます。
・あやしながら、楽しめるように歯を磨く
歌をうたってあげたり、歯磨きの絵本を見せたり、テレビの真似をしたり…子どもに「歯磨きは楽しい!」というイメージをもたせるために、工夫を取り入れながら磨かせましょう。上手に磨けたら、ご褒美として好きなキャラクターのシールやスタンプをつけてあげたりするのも良いですね。
まとめ
虫歯予防のためには、パパやママが、子どもの口内を清潔に保ってあげることがとても重要です。嫌がったり、泣いたりしてなかなか上手くいかないこともありますが、少しずつ上手にできるようになっていきます。
子どもに安心感を与える工夫を取り入れながら、ゆっくり練習しましょう。昨日より少しでも上手にできたら褒めてあげて、親子のコミュニケーションを大切に。子どもの成長を楽しみながら取り組んでいけると良いですね。
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